2010年08月08日

ロフト梯子取り付け

ロフト(というか屋根裏収納)はあれど、そこへのアクセスは見積もり外であったこの家。
引渡し以降、暫くは脚立が昇降口の下に足を広げて梯子の代わりの役目を果たしていた。しかしそれはあくまで急場しのぎ。無駄なスペースは角砂糖一個分もないこの小さな家で、新聞紙二枚分ものスペースを占拠して屹立する脚立をそういつまでもそのままにしておく訳にもいかない。
入居前から適当なロフト梯子を物色。
普通であれば木製の梯子を立てかけるところだが、木製梯子のあのぼてっとした形がどうにも気に入らない。昔の学習机に通じる野暮ったい※1においが感じられてならない(自分にとっては)。と言っても梯子はあの形状でなくては機能を満たさないのだから形が気に入らないと言ってもどうしようもないのだが、片っ端から調べていくうちに思いがけず「梯子らしくない梯子」を見つける僥倖に恵まれる。
佐賀の鉄工所のオリジナル商品。インターネット万歳。※2

その梯子はスチールパイプを溶接して製作される。全て取り付け場所に合わせたオーダー作成。なので当然値が張る。ただの昇降梯子として考えれば、正直言って有り得ない値段。
しかし生活感を感じさせない怪しいシルエットは唯一無二。自分の嗜好にはど真ん中ストライク。
ああどうにも止まらない。
S氏に「(どうしても)それがいいんですか?」と呆れられながらも勇んで見積もり、勇んで発注。
待つこと一ヶ月で到着。しかし床から垂直に立ち上げて床と壁にボルト止めして固定する仕様、しかも足が一本なので自立出来ない。即ち一人で作業するのはまず無理。為すすべなくしばらく床に転がしておいたところに友人が来訪。
人足ゲット

「いらっしゃい。ところでこの梯子取り付けるの手伝って貰えるか」
「梯子…これが?何でこんな変なのを」
「だってカッコいいじゃん。まーいいからそっち持って。そうそうそのままそのまま、今水平器当てるから。動かすなよ」
「重い」
タイル工事で使用した水平器がここでも活躍。片手に電動ドリル(ドライバー)、片手に水平器でXとYとZの角度を交互に何度も計測しながら位置と角度を微調整。
「大体こんなところでOKかな」
「位置決まったか。印をつけといた方が良くないか?」
「そうか(ボルト穴を鉛筆でぐりぐりとなぞる)」
「印つけたか?じゃ一旦外すぞ」
「…いや待てこのまま続行する(スチャッ)」
「ちょ、おま」ギュルルルルルルル!ギュルルルルルルル!ギュリュリュリュリュリュ!「うわー何か降ってきたぞ」
「木屑だ。もうちょい。もう少しそのまま動かさずに押さえてて」ギュリリリリリリ!
「…穴開け終えたか?じゃ外すぞ。重いし」
「いや続行だ※3(ヘッドのドリルをドライバーに付け替える)」
「ちょ、おま」ギュルルルルルガチガチガチガチ!ギュルルルルルガチガチガチガチ!ギュルルルルガガガガガガ!

問答無用で手伝わされた友人は災難だったが、お陰でばっちり水平垂直に梯子を取り付ける事が出来た。予想通り雰囲気は抜群。
意味不明の形状が実に怪しい。気に入った。

DSC_0707.JPG
タオル掛けではない。

かくして引渡し後4ヶ月で家作りはほぼ終了。完成まで残すところは表札取付けだけとなった。
あと擁壁の柵の作り直しか。


________________________________________________
※1 最近の学習机は随分シンプルでセンスがいい物が多い。我々が子供の頃は学習机といえば変な壁がついていてわざとらしい木目調とわざとらしい茶色(女子向けはわざとらしい白木色)のコテコテしたキャラクターものと相場は決まっていた。その風潮に逆らって敢えてグレーのスチール事務机を勉強机として買い与えた親は変わっているといえば変わっていたのだろうが、今にして思えば悪くない選球眼だ。
※2 「いいものだけを世界から」はヤナセのキャッチフレーズだが、ネットワークの発達は一個人がこの標語を実践する事を容易に可能とした。この家の為に誂えたモノにしてもキッチンシンクは広島から、靴棚と本棚は大阪から、表札は名古屋から、そしてロフト梯子が佐賀から。昔だったらまず無理だね。情報が届かない。媒体がない。
※3 この場合、穴開けとビス止め/ボルト止めは一連の作業として行う必要がある。床と壁、水平方向と垂直方向にドリルで開けた穴は8箇所。長く大きく極めて重いスチール梯子の端々にある8つのビス止め/ボルト止めポイントを、これらの穴に再度寸分のずれもなく合わせるのは極めて困難。角度が少しでも違ったらビスやボルトは穴に入っていかない。やり直しがきかない一発勝負であった。


posted by em at 03:02| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 家作り(ロフト梯子) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。