2010年03月20日

壁塗り(3)

始終冷たい雨が降り続いた最初の週末とはうってかわって翌週末は気持ちのいい青空。
バイクで乗りつけた現場では最後の外構工事、駐車スペースのコンクリート打ち準備が行われている。
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職人さんに挨拶して中に入ると早速続きの開始。
養生やペーパーがけをほぼ全て終えていた事もあり、この二日間はひたすら塗装作業に専念。漆喰ペイントの扱いに慣れてきた事も手伝っていいペースで作業が進む。

最後の日は少し遊びを入れる余裕すら出てくる。

左官屋はそのテクニックで漆喰の表面に鏝で見事な模様をつけたりするが、ローラーで塗る場合は表面はフラットにしかなりようがない。しかし技量に拙る自分がやった場合はそれでも消しきれないローラー跡が表面に残りなかなか壁紙のように綺麗には仕上がらない。
これを逆手にとって少し遊んでみる。
名づけて「縁起のいい右肩上がりの壁」
手順は、ローラーを左下から右上に動かす。以上。
何の意味があるか。意味など無い※1

壁を塗る工程では文字通り部屋の隅から隅までをつぶさに観察する事となり、また脚立の上からは普通に暮らしていたのではまず見る事のないアングルで部屋を眺める事が出来る。これは家の構造を理解する助けにもなり(施工チェックにもなる?)非常に面白い。
ハードで単調できつい事この上ないが、お陰で最後まで退屈知らずで作業を終える事が出来た※2

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漆喰でも珪藻土でもペンキでも何でもいいが、塗り壁を考えておられる方は例え一部屋分だけでも是非自らやって見る事をお勧めする※3。大変さと引き換えに得られる楽しさは間違いなくある。表面のむらや残った刷毛やローラーの跡も自分がやったのであれば逆にいい味に思えてくるから面白い。一言で言えば愛着と言うやつだ。


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※1 縁起物に意味など求めてはいけない。
※2 とか言いながらまだ塗り残しが一部あったりする。引渡し後にもう一塗り。
※3 時間と体力に余裕があれば。あと高所での作業は避けられないので片足では5秒と立っていられないほど平衡感覚が鈍い方にはお勧めできない。手袋が大嫌いな人は珪藻土にしておきましょう。あれなら中性なので素手でも安全


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壁塗り(2)

土日二回にまたがって行った壁塗り、最初の二日は思うように進捗しなかった。
特に初日は文字通りの悪戦苦闘。
主な理由としては準備不足。
何しろ現場にいた若監督のK氏とまるで会話が噛み合わない。

「ゴーグルとか、持って来てますか」

「えっ」

「えっ」

「…」

「手袋とか…ありますよね」

「えっ」

「えっ」

「…マスク」

「えっ」

「えっ」

「…」

「いや…必要ですよ」

ダメだこいつ…早くなんとかしないと」という顔で帰っていった若監督を見送りながらもしかして自分はとてつもない迂闊くんなのではないかとの疑念が心に芽生えはじめるが、気を取り直して作業を開始。

自分が使用するのは初めから液体に加工された漆喰ペイント。なのでゴーグルもマスクも必要ないだろうとの甘い予測は塗装前のペーパーがけ作業で早くも覆される。
180番のペーパーで面白いように落ちるパテはまた面白いように空気中に漂い、1Fの狭い室内はたちまちもうもうたる粉塵で満たされる。
辛抱たまらず二階にビバーク。※1
こんな調子でやっているので一向にペースが上がらない。

更にまずいのが素手での作業。
漆喰の主成分である消石灰のph値は12-13、漂白剤やカビとり剤に匹敵する強アルカリ性。
そんな代物を初日は素手で扱っていたのだから無知とは恐ろしい。
当然ただで済むわけはなく、作業の最中から感じ始めた違和感はその後何日間かは手全体を覆うぴりぴりとした痛みに変わり、作業から2週間たった今なお違和感は持続していたりする。頼んでもいないのに一皮むけた男にしてくれるとは、恐るべし消石灰の天然ピーリング※2

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準備不足に加え雨で冷え込んだせいもあり※3、最初の二日は捗々しくないまま終わる。
平日は終電で休日も終電。体力的にも疲労のピークとなっていたのがこの頃。


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※1 気分は八甲田山、寒い腹減った視界がきかない、これで眠かったら凍死だなと
※2 アルカリは蛋白質を溶かす。
※3 現場までは電車で行き来しなくてはならない、即ち終電時間までしか作業できない。



posted by em at 12:49| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 家作り(壁塗り) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月18日

壁塗り(1)

既に大工工事は終了している。
週末二回かけて自分が壁を塗り、合間の平日に業者が入りシンクやトイレなどの備品を取り付け外構のコンクリートを打ち、最後にクリーニングを行ってから引渡しというスケジュール。
銀行から直行した現場に待機していた若監督のK氏※1が工事用電源や鍵位置の説明を終えると程なく引き上げると、がらんとした人気のない現場が残った。
さてと…
IMG_0440.JPG

まずは養生。
床の養生は工事の時に貼られていたものがほぼそのまま使えるが、壁の養生はない。
梁や窓枠などの塗料がついてはいけない箇所を念入りに養生テープを貼り付けながら…天井に沿って家の中をくまなく一周。現場に残された脚立を借用して作業にあたる。
次は壁のペーパーがけ。
壁として張られた合板には継ぎ目や釘穴が至る所にあり、それを消す為のパテ埋めは追加工事として行って貰ったのだがその表面はあくまで荒く、至る所にバリやパテの塊が貼り付いている。塗装前にこれを落とし滑らかにしなくてはいけない。
近所の金物屋から紙やすりを買ってきてペーパーがけを開始。
全ての壁を上から下まで撫でながらペーパーがけ。壁沿いにまた家の中を一周。
立ち込めるパテの粉塵に窒息しそうになりながらなんとか終了。

この塗装前の処理で最初の土日の時間と体力の大半を費やす※2。予定していた1Fの二度塗りは終電まで粘っても完遂せず、3割ほどの塗装は翌週回しとなってしまった。


_______________________________
※1 現場監督はK氏。しかしよく現場によくいるのはもう一人の若い監督。こちらもイニシャルはKになるので便宜上若監督のK氏とする。
※2 ジジイだったら挫折しているレベル。小さい家だったのが不幸中の幸い。


posted by em at 07:57| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 家作り(壁塗り) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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