2009年10月26日

縄張り

区の建築確認はまだ降りないまま、土地に地縄を張ると建築士S氏から連絡があった。建物の位置を示す縄を地面に張るという事らしい。
縄張りの行われた翌日に土地に行ってみる。到着時には既に日没で真っ暗、しかしよく見ると果たして土地の隅には木杭が打たれ縄が張られている。
土地の奥には擁壁から生える木が真っ暗な影となって視界を遮り些か薄気味悪い様子だが、邪魔な枝を伐採すれば夜でも開放感のある眺めが得られる筈だ。
ポーチの位置にバイクをずりずりと動かし、縄に沿って歩いてみる。ポーチから玄関、上がってキッチンへ…ああもう奥の窓だ。窓の奥には…邪魔な木だな。やっぱりこの枝はカットだな。しかし本当に小さな家だな…
ぶつぶつ言いながら空き地をうろうろしたりカメラを構えたりする姿は不審者丸出しであるが通行人の皆さんは気にしないでいただきたい。


右手前の杭がポーチの角の位置を表す。真っ暗なのでやむを得ず、無謀にも手持ちでシャッター0.25秒。どう見てもぶれぶれです。本当にありがとうございました。
20091025.JPG
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2009年10月24日

スウィート・オクトーバー

自室が面している商店街では毎年10月に祭りが催される。
別に興味もないので商店街祭りか何か正確には知らないが、一部区間を通行止めとした路上には屋台が幾つか並び、近隣住人が繰り出してこじんまりとしながらもそれなりに賑やかだ。

目玉となるのが路面電車。
これは路上に幅30cmほどのレールを設置し、その上にお猿の電車のような小さな車両を走らせるもの。
といっても30mほど真っ直ぐ引かれた線路の上をただ往復するだけで特に面白い事がある訳でもない。
こんな寂しい餌じゃ目の肥えた今時のガキお子様は釣られないだろうと思いきや、小学校に上がる前の子供はまだそれほど擦れてもいないらしくこれがかなりの盛況で、毎年わらわらと集まってきた子供たちが長い乗車待ちの列を作る。
早く乗りたいと駄々をこねる子供や列に並ばず横から乗り込もうとする子供、乗車定員を超えて無理やり乗ろうとする子供、そして言う事を聞かない子供たちを相手に本気の怒号を飛ばしまくる運転士のオヤジ、これらが渾然一体となった下町情緒あふれる(笑)空間がいっとき展開される。

特に興味もないのになぜこれだけ詳しく知っているのかと言えば、毎年このレールがまさしく自室の目の前を起点として設置されるから。
外がうるさくて寝てられないので窓の外を見下ろせばそこは停車場という。
初めて見た時は驚いたものだが、それも5回目ともなるともう恒例というか、自分の中では今年ももう10月かと実感するイベントとなっている。

このやかましくも賑やかな秋の光景も今年で見納め。6回目はない。


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2009年10月22日

Someone comes, someone goes.

自分に土地を売った元の地主は、その土地のすぐ隣に住んでいる。
住んでいた、と間もなく過去形になる。
自分と入れ違いに引き払って出て行ってしまうとの事だ。
正しく地鎮祭が行われるその日に、隣の家では鍵の引渡しが行われる予定。
袖触れ合うも多少の縁と言うならば、土地を譲り譲られというのも浅からぬ縁には違いない。
そこに全く地縁のない新参者を、その所有するうるさいスポーツカーをも含めて好意的に見てくれた隣人(となるはずだった人)を失うのは、長い賃貸暮らしで近所付き合いというものを忘れてしまった自分のような人間にとってはそれなりに痛手なのかも知れない。

家が出来る頃は隣には新しい住人が既に住んでいる筈だが、当然ながら他のご近所と同じく関係の始まりはフラットであって、少なくとも前の住人から向けられたような好意は期待すべくもない。
別に連夜どんちゃん騒ぎをするような生活を送る事もないので、普通に日々を暮らしていく分には特に近所の好意を必要とするわけでもないのだが…ただ一つ心配があるとすれば、車の騒音に極端に神経質な人も世の中にはいるもので(なので車について許容範囲の大きい隣人は理想的だった)…次の隣人がそのようなタイプでない事を祈るばかりだ。



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2009年10月18日

ダイニングチェア

キッチンに置く予定のDKR、丁度良いタイミングでDKR5がオークションに纏めて出品されていたので二脚同時に落札。
届いた梱包を解くと、程度はなかなか良好。
結局ジェネリックと比較する機会は失われたが、ジェネリック品に毛の生えた程度の値段で本物が入手できるのであれば選択の余地はない。

「一生物の家具」なんて表現を見る事があるが、どんな安物だって普通に使えば普通に一生もってしまう※1のが家具というもの。
元々の出来がよければ尚更、多少古くなってもクォリティは十分に保たれているものだ。
家具は一部のロングセラーを除けばすぐディスコンになってしまう製品でもあるので、ターゲットを新品のみに絞るのは勿体無い事だと思う。いや他人が使っていた物は気持ち悪くて駄目、中古車も嫌だし古着もありえない、嫁も新品じゃなきゃ※2とか言うのであれば別だが。

後はテーブルを…キッチンの隅には年代物のメタルキャビネットが陣取る事を考えると、何となくツルピカの新品は気がひける。これも邪魔にならない小ぶりなビンテージ物を物色中。
しかし狭い部屋が椅子だらけになってしまって鬱陶しいな。


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※1 ホームセンターで1000円で売っているカラーボックスだってその気になれば一生使える。
※2 ツチノコを見つけるよりも難しい。



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Decade

名古屋からはるばる会社近くまで納車に来たディーラーの営業担当からの電話を受け、仕事を抜け出して受け取りに行った日は今から丁度10年前の10月19日。
企業HPもまだ一般的でない当時、電話をかけまくって見つけた国内最後のディーラー在庫車だった。という事は実車を初めて見たのは納車の日だったという訳で、考えてみれば無謀な買い方ではある。
あれから10年の間に自分を取り巻く環境は随分変わったが、車はそのまま変わらず手元にある。惰性と諦めで10年持ったのではなく、魅力が色褪せる事なく10年のあいだ命を預ける事が出来たのは恐らく幸せな事なのだろう。

購入から5年間は青空駐車場でカバー3枚重ね※1
それから今までは屋根付きではあるものの横風には晒され埃をかぶる駐車場。
11年目にしてやっと風雨や埃から守られる環境を与える事が出来る。
予算の関係でガレージハウスという訳にはいかなかったが(結果論で言えば開口部を表に設けられない土地を購入した時点でどのみちガレージハウスの実現は不可能だった)、ロケーションを考えればシェルターに入れて家に置いておけるだけでも上出来。これからは家と共に年輪を重ねていくのが楽しみだ。

24062001.jpg8年前の台場にて、D30でのスナップ。台場もこの10年で随分変わった…



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※1 それでも雨は漏る。


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2009年10月13日

サンセットドライブ

漸く気温も落ち着いたので、車を夏眠から覚まして調子見がてら久々にドライブ。
早起きドライブの定番は箱根の山坂道か草津・軽井沢だが、今回は夕陽を背負うショートドライブのマイ定番である犬吠埼。
往復約200kmの行程は往路は高速を使いかっとんで行き、どっぷり日が暮れた復路は街道沿いをのんびりと。
時間はかかるが、街々を通り抜けるドライブもまた楽しい。
車はエンジン足回り油音水温とも異常なし、相変らず手が掛からない健康優良児なので助かる。
走行距離はやっと3万kmを突破、まだまだこれからだ。



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2009年10月12日

Au revoir, Monsieur le Quement.

ルノーのデザイン・品質管理部門のトップを長年務めたパトリック・ルケマンSVPがとうとう今月でルノーを去る。64歳。
トゥインゴからメガーヌアヴァンタイムなどルケマンの斬新なデザインは度々業界の話題をさらい、彼の在籍期間中にルノーのデザインは世界の自動車メーカーをリードするまでになった。
かつてフランス車といえばイタリア車と並びポンコツの代名詞。同じポンコツでも伊達なイタリア車に比べてフランス車はカッコも性能も何ら見るべきところもない。とりわけルノーは地味でパッとしない存在。そんな80年代後半にルノーに加わったルケマンは社内で日陰の存在だったデザイン部門の地位を向上させる為に奮闘し、デザイン主導の車両開発でヒットを連発、心血を注いだ品質改善との相乗効果で業績は赤字からV字回復。あのダサい(ダサかった)ルノーを「デザインで売る」メーカーにまで押し上げたのは彼の功績といっていい。

自分もルケマンのデザインに惚れて今の車を買ったようなものなので、彼の車がもう見られなくなるのはやはり残念。尤も本人はもう自動車業界に未練はないようで、もうクルマはいい、今後は家具のデザインなんかやってみたいなどと言っているが。昔なら「もう64歳」も現代では「まだ64歳」。ルケマンがどんな椅子を作るのか楽しみだ。

ちなみに彼の後任はマツダのデザイン本部長ローレンス・ヴァンデンアッカー。吊り目に五角形グリルの所謂「マツダ顔」でマツダ車のデザインモチーフを統一し、イメージカラーに鮮やかなグリーンメタリックを用いたデミオはグッドデザイン賞を受賞するなど、彼が加わってからのマツダ車もデザインコンシャスな方向にシフトされ随分と洗練されてきた。今後のルノーデザインがどのように変わっていくか、こちらも楽しみではある。


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2009年10月10日

危機遺産

日本の街では唯一、京都の町家がWMF指定の「世界危機遺産リスト」に加えられたと言う。WMF指定の危機遺産リストはユネスコ指定の危機遺産とは無関係なのが紛らわしい(実際にダブっているものも多いらしい)が、WMFはあくまで民間の非営利団体でユネスコとは無関係。
このWMF指定の危機遺産リストにリストアップされている自然遺産や文化遺産、有名どころでは万里の長城やマチュピチュ、サグラダ・ファミリアなどが名を連ねている。
ん?サグラダ・ファミリアってまだ完成してないんじゃないのか。
完成前に消滅の危機。のんびりしすぎだ

京都の町家保護運動は意外にも地元以外の有志が中心になって展開されていたりする。町家は年に2%ずつ減少していって消滅の危機にあると言うが、地元民にとっては文化的な価値などよりも厳しい用途制限や風致規制、不便な狭隘路などに辟易する現実の方が切実だったりするものだ。京都に限った話ではなく、遺産の保護と現実の生活を秤にかければ往々にして勝つのは後者であったりする。

その昔、父親がゼネコンの偉いさんだというクラスメイトが、大規模工事では遺跡を掘り当ててしまう事が珍しくなく、しかしその殆どは届け出る事なくブルドーザーで潰し何事もなかったかのように工事を進行するのだという建設業界の内幕を得意気に語っていたのを聞いた事がある。
聞いた当時は大いに憤慨したものだが、実際に遺跡が発見されたりしたら工事は長く中断、下手をしたら中止になる(当然ながら補償金などは一切支払われない)事を考えると一概に悪辣とも言い切れない。
大規模な開発プロジェクトであればあるほど、工事の中断や中止が各方面に莫大な損害をもたらすのは想像に難くない。
工事関係者も生活が掛かっている。子供の砂遊びとは訳が違うのだ。

自分にしたところで、もし家の基礎工事の最中に遺跡が発見されたとの報告を現場監督から受けたら一万円札の何枚かでも握らせて「やっちゃって下さい」と耳打ちしないとも言い切れない。※1
理想と現実のギャップはかくも大きく。


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※1 いや、するだろう(笑)

posted by em at 11:28| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月08日

仏滅地鎮祭

地鎮祭はやる事とする。
その土地の氏神に家を建てる事を報告しつつ鎮めて許可を頂く儀式が地鎮祭。
とはいえ最近の建主はこれを省略する向きも多いらしい。
そういえば自分の昔の上司も家を建てる際に地鎮祭はやらなかったと言っていた。

昔においては必要不可欠な神事も現代においては縁起物。
やるとなればそれなりに費用もかかる。
どうせ住むのは自分一人だし別にどちらでも良かったのだが、考えてみれば地鎮祭は一から家を建てる者にのみ許された儀式。
どんな豪華な億ションだろうと大豪邸だろうと、出来合いの物を購入するのでは決して行えない建主の特権。
一生に何回も行う機会があるものでもない事を考えると、数万円を惜しんでこの機を逸するのも勿体無いように思われる。
という事で行う事に決定。建築士S氏にスケジュールを調整して頂き、月末に行う事となった。

隣家の崖下には神社がある。
当然そこの氏子なのかと思いきや、徒歩5分程離れた別の神社に氏神がいるらしい。
そういえば崖下は町名が違い、自分の土地も町の境界線に面している。神様も住所表記に合わせてシマを分けあっているようだ。

日取りが決まって数日経過した頃にS氏から連絡が入る。地鎮祭を行う予定の月末は仏滅に当たるとの事でスケジュール変更の打診。

「どうしますか?」
どうもしません。

友引だとか大安だとかいうアレは六曜という占いの一種で、神道は勿論仏教とも何の関係もない。更に言えば昔からの習わしでもなく、カレンダーに登場したのはたかだかこの100年程度の話。
神様に敬意を払って行う神事であれば尚の事、神道が認めていないこの手の占いに振り回されて日取りを変更するのも筋が通らない話だ。という事で当然スケジュールは変更無し。

ただし占いを理屈で否定すると男はともかく女受けは最悪なので要注意。モテたかったら占い話には乗っておけ。ね、こういう事を書くボクっていかにもO型って感じでしょ。でしょでしょ。




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2009年10月04日

セキュリティ対策

家の立地は都内でも非常に治安良好な地域にあるが、それでも全く防犯に無頓着という訳にもいかない。現金や宝石類を置いてあるわけではないが、盗られて困るものはそれなりにある。
警備会社と契約?
通報からすぐに警備員が駆けつけるならともかく、通報から到着まで平均15分以上かかるのでは…余程手際の悪い空き巣狙いでもなければとうに仕事を終えて脱出しているだろう。
外国人窃盗団は警備会社ステッカーのある家を好んでターゲットにするという話もあるし…月々1万円のコストを払って泥棒を呼び寄せるのでは意味がない。

この手の心配は始めたらきりがないし、セキュリティに少なからざるコストをかけるのでは治安良好な地域に家を建てる意味がない。第一プロの窃盗犯であれば周りに大きな邸宅が幾らでもある中で、ひときわ小さい我が家をわざわざ狙うとは考えにくい。

妥当なところで…玄関ドアに補助鍵を取り付けるのと、大きな窓には防犯フィルムを貼る位で取りあえずは十分か。紫外線を遮る効果もある断熱防犯フィルムという「いいとこどり」の製品もある。これは暑さ対策の面でも非常に有効なので、是非お小遣いを貯めて導入したい(またかよ)。

posted by em at 21:40| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 家作り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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